中小企業でも採用SNSは効果ある?成功事例と活用方法について徹底解説

  • ここ数年で全然応募が来なくなった
  • SNSを使った採用活動が出てきているらしいけどどうなんだろうか
  • 採用SNSって中小企業でも効果あるの?

近年若手採用に有効な手段と言われているのが、採用SNSという採用手法。

SNSを使った採用手法なのですが、中小企業でも効果あるの?と相談されることが多いです。

結論から言うと、採用SNSは中小企業だからこそ効果があります。

というのも採用SNSで伝えることが出来るのは、今までの採用媒体で伝わらなかった定性的な魅力。

条件面や採用活動予算で大手にどうしても勝てない中小企業だからこそ、採用SNSの活用を進めてほしいです。

そこで今回は、中小企業の採用に特化したSNS運用代行事業を行っている私が、中小企業の採用SNS成功事例と活用方法について徹底解説します

採用SNSを成功させるポイントについても詳しく解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。

関連記事:SNS採用とは?成功事例やメリットデメリットを徹底解説

この記事を書いた人

玉垣 侑也

株式会社kanaL 代表取締役

楽天グループ株式会社を退職後、採用特化のSNS運用代行会社である株式会社kanaLを設立。中小企業の採用SNSの支援を行っている。

玉垣侑也の詳細情報はこちら

目次

そもそも採用SNSとは?

そもそも採用SNSってなんだっけ?という方も多いと思います。

採用SNSとは、SNSを使った採用活動全般を指す言葉です。この説明だけだといまいちピンとこない方も多いと思います。

そこでここでは、具体的に他の手法とは何が違うのか/各採用SNSの特徴/中小企業にオススメのSNSについて解説していきます。

詳しくは関連記事へ:SNS採用とは?成功事例やメリットデメリットを徹底解説

①採用SNSの特徴と従来の採用手法との違い

まずは採用SNSの特徴と、従来の採用手法との違いについて比較していきます。まとめると以下の表のとおり。

※用語メモ
・転職潜在層:将来的に転職を検討している
・転職顕在層:今すぐ転職をしたい人
・定性的:社風や人の雰囲気など数字で表せれない部分
・定量的:年収や年間休日など数字で表せる部分

採用SNS
旧採用媒体
  • 「攻め」の採用
  • 転職潜在層向けで競争が少ない
  • 定性的な魅力が伝えやすい
  • 成果が出るまでに時間がかかる
  • 運用にかなり手間がかかる
  • 「待ち」の採用が多い
  • 転職顕在層向けで競争が激しい
  • 定量的な条件面で比較されやすい
  • 比較的短期間で成果が出る
  • 運用には手間がかからない

まとめると、採用SNSは成果が出るまでに時間がかかりますが、社風や人の雰囲気など条件面以外の部分が伝わりやすいので中小企業の魅力が伝わります

②各種採用SNSの特徴総まとめ表

次に各種採用SNSの特徴を表にまとめました。(スクロールすることが出来ます)

スクロールできます
InstagramTikTok公式LINEYouTubeXWantedly
タイプ画像型/動画型動画型文章型動画型文章型文章型
年齢層10代~50代10代~20代全年代全年代10代~40代20代~30代
目的内定承諾率UP
応募率UP
認知向上応募率UP内定承諾率UP
応募率UP
認知向上認知向上
成果が出るまで
の期間
半年~1年3か月~6か月別チャネルによる1年~1年~1か月~
運用にかかる労力画像作成等
工数が多い
撮影と編集で
工数がかかる
配信回数によるが
工数は少ない
長尺動画は
工数がかかる
気軽に
投稿が可能
月に数回の投稿
外注費用目安月額15万円~月額20万円~月額5万円~月額30万円~月額5万円~月額5万円~
オススメ別媒体で認知獲得
できている企業
応募数を増やしたい
中小企業
他SNSや説明会
からの誘導先
予算が潤沢にある
大手企業
担当者が精力的に
活動できる企業
ベンチャー企業
  • 企業認知を増やして母集団形成をしたい場合はTikTok
  • 歩留まり改善をしたい場合はInstagram
  • 合同説明会やパンフレット等からの誘導先が欲しい場合は公式LINE
  • 予算と人手が潤沢にある場合はYouTube
  • 採用担当者や社長が精力的に活動できる場合はX
  • ベンチャー企業はWantedly

③中小企業にオススメの採用SNSはInstagram/TikTok

結局どのSNSをすればいいの?と悩んだ時はInstagramとTikTokがオススメです。

TikTokは知名度に課題があり採用母集団が集まらない企業にオススメ。

Instagramは20代の7割が求職活動中に検索することから歩留まり改善をしたい企業にオススメ。

関連記事①:インスタ採用アカウントとは?成功事例やデメリットについても解説

関連記事②:TikTok採用とは?成功事例やメリットデメリットを徹底解説

中小企業だからこそ採用SNSをするべき理由

採用SNSってもう知名度のある大手企業のものなんじゃないの?と思われている方もいるのではないでしょうか?

むしろ採用SNSは大手ではなく、中小企業のための採用手法です。

中小企業だからこそ採用SNSをするべき理由について解説していきます。

先にすべて紹介してしまうと以下の3つです。それぞれ詳しく解説していきます。

  • 中小企業は企画の自由度が高く成果が出やすいため
  • 人や社風などの中小企業ならではの魅力を伝えることが出来るため
  • 貴社だから応募したという質の高い求職者を集めることが出来るため

①中小企業は企画の自由度が高く成果が出やすいため

1つ目の理由は、中小企業は企画の自由度が高く成果が出やすいためです。

大手企業であればあるほど、ブランドガイドライン等が厳しく無難な企画に収まりがちです。

例えば大手企業であるサイバーエージェントの採用インスタグラムは、インタビュー投稿という無難な投稿に終始しております。

中小企業であれば、少しエンタメに寄った企画や、バリエーションのある企画を出すことが出来るため、成果が出やすくなっています。

関連記事:採用SNSアカウントの投稿内容の企画例を15個紹介

②人や社風などの中小企業ならではの魅力を伝えることが出来るため

2つ目は人や社風などの中小企業ならではの魅力を伝えることが出来るためです。

今までの文字主体の採用手法ではどうしても、福利厚生や年収・年間休日など目に見えやすい指標で比較されやすい傾向にあります。

しかし文字と比較して画像は7倍の情報、動画は5,000倍もの情報を伝えることができると言われています。

(参考:情報量は文字の5,000倍!? 動画の圧倒的な伝達力)

そのためSNSで人や社風などの文字では伝わらない情報まで伝えることが出来ます。

中小企業だからこその良さというのを伝えやすいので、SNSで採用活動をすることをオススメします。

関連記事:採用ショート動画とは?投稿例から作り方まで徹底解説

③貴社だから応募したという質の高い求職者を集めることが出来るため

3つ目は貴社だから応募したという、質の高い求職者を集めることが出来るためです。

中小企業は特に、求職者の志望度の低さで悩んでいるのではないでしょうか?

求人媒体での応募は数十社行っており、面接に来ても志望動機は言えないどころか、面接に来ないことも多々ありますよね。

しかし採用SNSは魅力を最大限に伝えることが出来る採用手法です。

条件面からではなく、人や社風などから興味を持つので、貴社だから応募したという質の高い求職者を集めることが出来ます。

中小企業の採用SNSの成功事例集

本当に中小企業で採用SNSをやって成功している企業なんかいるの?と疑問に思っているかもしれません。

そこで今回は中小企業の採用SNSの成功事例集を集めました。せひ参考にしてみてください。

①【建設業】株式会社レナトゥス:無名企業が1年で300人応募獲得

アカウントURL:建設社長のあやか

横浜を本社に置く従業員数25名の電気工事会社である株式会社レナトゥスは、1年間の運用で300人以上の求職者からの応募を獲得しました

看護師出身の社長が積極的にショート動画に出演。電気工事あるあるだけでなく、社員の人柄がわかる動画を投稿しています

特に社長のキャラクターを生かした動画構成で、経験者の採用を実現しています。

会社の設立から半年後にはさまざまな採用媒体を通じて求人募集をし、広告に100〜200万円ほどかけても、応募は少なくなかなか人が集まらない状況。

採用SNSを初めて1年で300人ほど面接をさせていただき、13名の採用が決まりました。
引用:看護師から27歳で電気工事会社の社長になった理由。従業員25名も当初採用に苦戦。

求職者に知られていない段階で、求人媒体等に掲載しても成果は出づらい時代になっています。

あまり知名度がない中小企業ほど、採用SNSを導入すると効果が高まります

②【製造業】南開工業株式会社9か月で8名の採用

@nankai__kanagawa__2022

SNS採用を始めて9ヶ月…8名もの方の採用に繋がっております🫶🏻🫶🏻🫶🏻 ありがたや〜 でもまだまだ人手が本当に足りないのでみんなのご応募お待ちしております☆ #環境事業 #ホワイト企業 #求人募集 #高卒採用 #神奈川

♬ Progress – Atomica Music

投稿動画URL:SNS採用を初めて9か月8名の採用に繋がっています

アカウントURL:南開工業株式会社

従業員数410名規模の神奈川県に本社を置く南海工業株式会社は、運用9か月で8名の採用にいたりました。

もともと、採用サイトに2年間で800万円ほど払って、応募者が0人でしたが、TikTokを利用することで若手採用の成功を果たしました。

月に20本ペースでの投稿を続けることで、しっかりと成果を出せています。

③【営業職】FANTAS technology株式会社4か月で20名の応募

投稿URL:TikTokを初めて4か月応募が20件ありました

アカウントURL:FANTAS technology株式会社

東京に本社を置く従業員数133名の不動産会社である、FANTAS technology株式会社。

営業職の採用のためにTikTokを活用して、4か月で20名以上の応募を獲得。

企業名ではなく、人事担当者をメインにする運用で人事の目線での就活攻略を発信。

求職者のフォロワーを集めて自社の採用を促す運用で成功しています。

④【地方企業】株式会社あいホーム:新卒100名応募獲得

宮城県にある従業員70名の地方の工務店、株式会社あいホームはインスタグラムを活用して新卒就活生100人の応募を集めました。

就活時期に毎日15分ほどのライブ配信を30日行い、毎回50名近くの就活生に配信をしていました。

応募した約100名のうち6〜7割がインスタ経由。内定が決まった6人は全員インスタライブを毎日視聴してくれていた就活生だ。内定辞退者は0人で、全員そろって入社を迎えることができた。
(引用:内定辞退ゼロを実現する地方工務店の「応援する」採用ブランディング)

インスタライブというのは、直接気軽にやり取りが出来るインスタグラムのライブ配信機能。

気軽にやり取りを出来るので、懸念点を事前に払拭しやすいのが特徴です。

地方の中小企業で内定辞退が0。求人サイトよりも志望度が高い質の高い求職者を集めることが出来ます

中小企業の採用SNSを成功させるための5つのポイント

でも急に採用SNSなんかやって成功させることが出来るの?と心配になる方もいらっしゃると思います。

ただ、しっかり準備してしっかりと戦略を立てれば採用SNSを成功させることが出来ます。

そこで今回は中小企業が採用SNSを成功させるための5つのポイントを紹介します。

先にすべて上げてしまうと以下の5つ。それぞれ詳しく解説していきます。

  • しっかりと採用SNSの戦略を立ててから運用をする
  • トレンドを理解した運用を行う
  • 分析と改善を繰り返しながら運用を行う
  • SNS担当者を用意して採用担当と連携する
  • ノウハウがない場合はSNS運用代行会社に代行を依頼する

①しっかりと採用SNSの戦略を立ててから運用をする

まず1つ目のコツは、しっかりと採用SNSの戦略を立ててから運用を行うということです。

特に中小企業では、採用SNSのために若手が抜擢されて、何もわからず運営して困っているということがよくあります。

ただ、採用SNSは「誰に」「何を」伝えるのかという、戦略立てが非常に重要です。

だからこそ、若手に丸投げという形ではなく、採用担当者と一丸になって、どんな人を採用したいのか、どんな強みをアピールするのかの戦略を立てることが大切です。

関連記事:採用SNS運用の始め方を6STEPで解説~戦略立案から実行まで~

②トレンドを理解した運用を行う

次に2つ目のコツは、トレンドを理解した運用を行うという点

SNS(特にTikTok)はトレンドの移り変わりが激しいです。

少なくとも毎日30分ほどは、採用SNSを見る習慣をつけるのが大事。

もちろんトレンドだけに振り回されるのはダメですが、今流行っているフォーマットはなんなんだろうと常に担当者が見ておく必要があります。

関連記事:採用SNSアカウントの投稿内容の企画例を15個紹介

③分析と改善を繰り返しながら運用を行う

3つ目のコツは、分析と改善を繰り返しながら運用を行うという点です。

ありがちなのが、SNSはわからないから若い担当者に丸投げするよというパターン。

それだと分析・改善の習慣がつかないので、かなり危険です。

責任者がSNSに詳しくなかったとしても、定期的に数値をまとめる作業・改善施策を考える作業・報告を行う作業を業務に組み込む必要があります。

泥臭い分析と改善がSNS運用のカギなので、必ず行いましょう。

関連記事:採用SNSの効果測定と数値分析/改善施策について解説

④SNS担当者を用意して採用担当と連携する

4つ目のコツはSNS担当者を用意して、採用担当と連携することです。

というのも採用SNSは、SNSが得意な人と、採用が得意な人が協力する必要があります。

よくある失敗事例は、SNS担当者に丸投げパターンと、採用担当者に丸投げパターンです。絶対にうまくいきません。

しっかりとSNS担当者として月60時間前後工数を確保する、採用担当者とは密にミーティングを行うということが重要です。

⑤ノウハウがない場合はSNS運用代行会社に代行を依頼する

5つ目のコツはノウハウがない場合は、SNS運用代行会社に代行を依頼するということです。

特に自社でSNS運用をしたことがない会社は、採用SNSをしても多くの場合失敗します。

特に中小企業の場合、SNSにかける工数が確保できないということもあるでしょう。

まずは6か月~1年間、SNS運用代行会社に代行を依頼して方向性を決めてもらうのも1つの手です。

その後、自社で出来そうであれば、自分の会社でやってみるという流れの方が結果的にコスパが良くなるはずです。

関連記事:採用SNS運用代行の費用相場と依頼できる業務内容を徹底解説

中小企業の採用SNS運用代行ならワカッテ採用にご相談ください

  • 自社だったらどういった運用が出来るの?
  • 最近始めてみたんだけどあんまりうまくいっていない
  • そもそも自社はSNS採用をやるべきなの?
  • 他の会社に依頼しているけどセカンドオピニオンをしてほしい

SNS採用についての悩み/課題があるのであれば、まずは弊社にご相談下さい。1時間ほど無料相談が可能です。

採用TikTok/採用Instagram/採用公式LINEの運用代行を行っております。

無料相談の予約をしてくださった方には、以下の3つの特典を差し上げます。

  • 採用SNSオススメの企画50選
  • 採用SNS運用開始前の初期設計シート
  • 貴社にオススメのSNS企画

ぜひ1度弊社にご相談ください。

まとめ

採用SNSは大手企業の採用手法ではなく、中小企業のための採用手法です。

今までの文字ベースの採用手法では伝わらなかった、人の良さ社風の良さ事業の良さがしっかりと伝わります。

中小企業にはまだまだ伝わっていない魅力がたくさんあると思っています。

その魅力を正しく伝える手段が採用SNS。ワカッテ採用が、貴社の魅力を伝える手段になれば幸いです。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次