- 他社が新卒採用にインスタグラムを活用しだしたらしい
- 実際インスタグラムって新卒採用にどのくらい影響あるんだろうか
- インスタの知識無いけど自社でも運用できるものなの?
最近よく聞く「インスタ採用」、若手を採用するにはなくてはならないものになりつつあります。
ただ「他社はインスタ運用しだしたけど、本当に効果あるの?」と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、中小企業の採用に特化したSNS運用代行事業を行っている私が、インスタグラムを新卒採用で活用した成功事例と運用のポイントを解説していきます。
新卒での採用インスタグラムを成功させるコツまで解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。
関連記事:インスタ採用アカウントとは?企業の成功事例やデメリットについても解説

玉垣 侑也
楽天グループ株式会社を退職後、採用特化のSNS運用代行会社である株式会社kanaLを設立。中小企業の採用SNSの支援を行っている。
そもそもインスタ採用とは?
まず初めに、そもそもインスタ採用とはなんなのか?について解説していきます。
インスタ採用とは、インスタグラムを通じて社内の情報を発信することで採用に繋げる手法のこと。
20代の若手採用をしたい企業を中心に活用が活発化しています。
とはいってもあまりイメージが湧かないという方もいると思うので、実際の新卒採用に利用されているアカウントと他のSNSとの違いについて解説していきます。
関連記事:インスタ採用アカウントとは?企業の成功事例やデメリットについても
①企業の新卒採用に使われているインスタグラムアカウント例
アカウントURL:【公式】楽天グループ株式会社 新卒採用グループ
楽天グループ株式会社のように大手企業では、このように新卒採用専用のアカウントを作成し情報発信をしていることが多いです。
ただ、中小企業の場合は「新卒採用」というくくりではなく「採用」というくくりでアカウントを作成するのがほとんど。
場合によっては企業PRの一環としても併用されています。
アカウントURL:知れば知るほど魅力的/【公式】ベルク採用
②他の採用SNSとの違いの比較表
TikTok | 公式LINE | YouTube | X | Wantedly | ||
---|---|---|---|---|---|---|
タイプ | 画像型/動画型 | 動画型 | 文章型 | 動画型 | 文章型 | 文章型 |
年齢層 | 10代~50代 | 10代~20代 | 全年代 | 全年代 | 10代~40代 | 20代~30代 |
目的 | 内定承諾率UP 応募率UP | 認知向上 | 応募率UP | 内定承諾率UP 応募率UP | 認知向上 | 認知向上 |
成果が出るまで の期間 | 半年~1年 | 3か月~6か月 | 別チャネルによる | 1年~ | 1年~ | 1か月~ |
運用にかかる労力 | 画像作成等 工数が多い | 撮影と編集で 工数がかかる | 工数は少ない | 配信回数によるが長尺動画は 工数がかかる | 投稿が可能 | 気軽に月に数回の投稿 |
外注費用目安 | 月額15万円~ | 月額20万円~ | 月額5万円~ | 月額30万円~ | 月額5万円~ | 月額5万円~ |
オススメ | 別媒体で認知獲得 できている企業 | 応募数を増やしたい 中小企業 | 他SNSや説明会 からの誘導先 | 予算が潤沢にある 大手企業 | 担当者が精力的に 活動できる企業 | ベンチャー企業 |
他の媒体との比較を行いました。(横にスクロールすることが可能です)
Instagramは主に、歩留まり率改善に使われるSNSで、志望度UPや内定承諾率向上、さらには定着率UPまで効果が期待できます。
ただ、母集団形成という側面では拡散性の高い、TikTokの方がよく利用されます。目的に合わせて利用する媒体を選びましょう。
関連記事:SNS採用とは?成功事例やメリットデメリットを徹底解説
新卒採用でインスタグラムを活用した成功事例
次に実際に新卒採用でインスタグラムを活用した成功事例に関して紹介します。
大手企業から中小企業まで活用されているインスタグラムの採用アカウント。
実際にどのくらいの成果が出ているのかについて参考にしていただければと思います。
①【地方企業】株式会社あいホーム:新卒100名応募獲得
宮城県にある従業員70名の地方の工務店、株式会社あいホームはインスタグラムを活用して新卒就活生100人の応募を集めました。
就活時期に毎日15分ほどのライブ配信を30日行い、毎回50名近くの就活生に配信をしていました。
応募した約100名のうち6〜7割がインスタ経由。内定が決まった6人は全員インスタライブを毎日視聴してくれていた就活生だ。内定辞退者は0人で、全員そろって入社を迎えることができた。
(引用:内定辞退ゼロを実現する地方工務店の「応援する」採用ブランディング)
インスタライブというのは、直接気軽にやり取りが出来るインスタグラムのライブ配信機能。
気軽にやり取りを出来るので、懸念点を事前に払拭しやすいのが特徴です。
地方の中小企業で内定辞退が0。求人サイトよりも志望度が高い質の高い求職者を集めることが出来ます。
②【美容室】株式会社オニカム:会社説明会に2.8万人!?
アカウントURL:ALBUM [ アルバム ]|美容室
日本で1番予約されている美容室として有名なALBUMは、インスタライブ機能を活用した採用説明会で視聴者が2.8万人を超えました。
もちろんもともと美容業界では有名な美容室ですが、2.8万人に採用説明会が視聴されるというのはInstagramならではです。
今の新卒は全員Instagramユーザーだと言っても過言ではありません。
若手に刺さる求職活動をするためには、インスタグラムの活用が必要になるのが分かる事例です。
参考:【新卒求人】美容室ALBUMのInstagram新卒求人の勢いとアイデアが凄すぎた件について
③サイバーエージェントが8000人越えのフォロワー獲得

アカウントURL:サイバーエージェント新卒採用【公式】
Instagram採用の成功事例は、大手IT企業であるサイバーエージェントの新卒採用アカウントです。
新卒のインターン生がアカウント運用を行っており、インタビュー投稿を中心に画像投稿を行っています。
サイバーエージェントの志望者がアカウントを閲覧することで、働いた後のイメージが湧きやすくなっています。
ただ、Instagramの画像投稿は拡散性が低いため、画像のみでは大手企業以外は成果が出づらいという性質があります。
中小企業の採用知名度アップのためであればショート動画(リール投稿)の運用が必須。
サイバーエージェントのような画像メインの運用は、すでに知名度が取れている企業が応募率/内定承諾率UPのために活用する運用方法になります。
関連記事:採用ショート動画とは?投稿例から作り方まで徹底解説
新卒採用でインスタグラムを活用するべき理由
成果が出るのは分かったけど、自社でも取り入れるべきなのだろうか?と悩んでいる企業も多いですよね?
結論から言うと新卒採用をするのであれば、必ずインスタグラムの活用を行うべきです。
ここでは新卒採用でインスタグラムを活用するべき理由について解説していきます。
先にすべて上げてしまうと以下の3つ。それぞれ詳しく解説していきます。
- 20代の求職者はインスタグラムで社名検索をするため
- 伝えられる情報量が多く社風や人の魅力を打ち出しやすいため
- 気軽な会社説明会やコメントでのやり取りでミスマッチを減らせるため
①20代の求職者はインスタグラムで社名検索をするため
まず1つ目の理由は、20代の求職者はインスタグラムで社名検索をするためです。
30代~40代の人がGoogleで検索するのと同じ温度感で、20代の若手はInstagramで検索をします。
実際、株式会社リソースクリエイションの調査では、なんと70.5%の人がInstagramで社名検索を行っています。
Google検索で社名検索をした時に会社が出てこないとなんか怪しいと感じるように、いまの若手にとってInstagramは重要な情報源となっています。
②伝えられる情報量が多く社風や人の魅力を打ち出しやすいため
文字ベースの従来の採用手法と比較すると、Instagramを活用した採用は伝えられる量が格段に増えます。
というのも、Instagramは画像投稿(フィード)と動画投稿(リール)の2つの機能があります。
伝えられる情報量は文章と比較すると、画像は7倍、動画は5,000倍もの情報を伝えることができると言われています。
(参考:情報量は文字の5,000倍!? 動画の圧倒的な伝達力)
実際、株式会社アレスグッドの調査では、若手は文章では伝わりづらい定性的な情報を重視する傾向であることがわかりました。
こういった文章では伝わらない情報を伝えやすいInstagramを活用することで、新卒の学生が本当に知りたい情報を伝えることが出来ます。
③気軽な会社説明会やコメントでのやり取りでミスマッチを減らせるため
3つ目は気軽な会社説明会への参加や、コメントでのやり取りでミスマッチを減らせるためです。
Instagramを活用すると伝えられる情報量も多く、気軽なコミュニケーションもとれるのでミスマッチが減り定着率も上がると言われています。
神奈川県内にある総合病院の湘南藤沢徳洲会病院はSNSを活用して、ミスマッチを減らすことに成功しています。
4月に同病院に入職した職員100人を対象にしたアンケートでは、3割超に当たる31人が同病院のインスタを見たことが入職の動機になったと回答した。
仮に一人当たりの採用費が100万円とすると、インスタをきっかけに30人が応募して採用に至れば単純計算で3,000万円のコストが浮いたことになる。
また、職業紹介事業者を利用して採用に至っても職員がすぐに辞めてしまうケースが少なくないが、「インスタ経由なら当院のことを知って自分で納得した上で応募してくれるので定着率が非常に高い」
(引用:インスタでの採用広報が大当たり、定着率もアップ)
アカウントURL:湘南藤沢徳洲会病院
新卒採用活動は、1人採用するのに内部コストも含めると90万円以上のコストがかかっていると言われています。(参考:dodaキャンパス)
Instagramを活用して1人でもミスマッチを減らせたのであれば、90万円のコスト削減に繋がります。
新卒採用でインスタグラムを活用するデメリット
新卒採用でインスタグラムを活用するべき理由については解説しましたが、逆にデメリットも存在します。
しっかりとデメリットを知った上で、採用インスタグラムに取り組まないと後々後悔してしまうこともあります。
そこでこの記事では、新卒採用でインスタグラムを活用するデメリットについても解説していきます。
先にすべて上げてしまうと以下の通り。それぞれ詳しく解説していきます。
- 成果が出るまでに時間がかかる
- 過激な企画を行うとマイナスイメージに繋がる
- 運用にかなり工数がかかってしまう
①成果が出るまでに時間がかかる
まず1つ目は、成果が出るまでに時間がかかるということ。
他の採用手法と比較しても、採用SNSは長期的な投資に近い施策になります。
自社で運用するのであれば効果が見えるまでに最低1年間、専門のSNS運用代行業者に依頼しても6か月ほどはかかると思っておきましょう。
比較的すぐに成果が見えやすいのはTikTok採用ですが、TikTokでも約3か月~6か月ほど効果が出るまでに時間がかかります。
今すぐ、来週にでも採用したい!という企業のための施策ではないことを知っておいてください。
関連記事:TikTok採用とは?成功事例やメリットデメリットを徹底解説
②過激な企画を行うとマイナスイメージに繋がる
2つ目のデメリットは、過激な企画を行うとマイナスイメージに繋がるという点です。
Instagramは拡散性が高いので、過激な企画をしても炎上することはあまりありません。
ただ、再生数やフォロワー数を追い求めて、マイナスイメージに繋がっているアカウントは少なくありません。
あくまで、会社のことを好きになってもらうためには、どんな企画をすればいいのかを大事にしましょう。
関連記事:企業のTikTok採用アカウントでの炎上事例3選!原因と対策も徹底解説
③運用にかなり工数がかかってしまう
3つ目は1番のデメリットですが、運用にかなり工数がかかってしまうという点です。
インスタグラム運用は、写真1枚とって投稿するのでは全く意味がありません。
しっかり企画・撮影・編集・投稿分析・改善を繰り返していく必要があります。
なので、採用インスタ運用をする場合は、少なくとも工数は60時間ほど確保しておく必要があります。
SNS担当者を用意できないという場合は、弊社のような採用SNS運用代行業者に依頼するのも1つの手です。
関連記事:採用SNS運用代行の費用相場と依頼できる業務内容を徹底解説
新卒採用でインスタ運用を成功させるためのコツ
新卒採用のインスタ運用をしろ!と急に命じられたけど、インスタ運用なんかわからない、という担当者もいるのではないでしょうか。
採用のSNS運用には絶対に押さえておくべきコツがいくつかあります。
ここでは、新卒採用でインスタ運用を成功させるための4つのコツを紹介します。
先にすべて紹介してしまうと以下の4つ。それぞれ詳しく解説していきます。
- 初期の採用SNS戦略をしっかり立てる
- 求職者の知りたいコンテンツを企画にする
- 質の高い投稿を定期的に行う
- 成果が出るまで分析と改善を続ける
①初期の採用SNS戦略をしっかり立てる
まず1つ目は、初期の採用SNS戦略をしっかり立てるという点です。
というのも採用SNSで最も重要なことは、「誰に」「何を」伝えるのかのアカウント戦略です。
どんな人が採用ターゲット(ペルソナ)なのか、自社の強みはなんなのか。伝えるべき強みはなんなのか。
そういった初期の採用SNS戦略をしっかり立てることが1番重要です。
関連記事:採用SNS運用の始め方を6STEPで解説~戦略立案から実行まで~
②求職者の知りたいコンテンツを企画にする
次に2つ目は、求職者の知りたいコンテンツを企画にするという点です。
というのも採用SNSはあくまでも、会社のPR用のアカウント。再生数を増やすことやフォロワーを増やすことを目的としてはいけません。
例えば、ダンス動画や業務に全然関係のないエンタメ動画を上げていませんか?
あくまでも、求職者の知りたいコンテンツを軸に企画案を考えるという点は意識していてください。
関連記事:採用SNSアカウントの投稿内容の企画例を15個紹介
③質の高い投稿を定期的に行う
3つ目は質の高い投稿を定期的に行うという点です。
写真を1枚加工せずに上げるだけ、軽く動画編集をするだけ、だと求職者にはマイナスイメージがついてしまうかもしれません。
質の高い投稿を、定期的に行うということが重要です。
自社でSNSや投稿作成に詳しい人材がいないという場合は、まずは採用SNS運用代行会社に依頼することをオススメします。
関連記事:採用SNS運用代行の費用相場と依頼できる業務内容を徹底解説
④成果が出るまで分析と改善を続ける
4つ目は、成果が出るまで分析と改善を続けるということです。
自社運用で多いのが、数字報告をする機会がないので、投稿したらしっぱなしになっているということ。
SNSは改善が前提の採用手法です。日々の分析を欠かすことはできません。
月に1回ほどは、自社内でも報告ミーティングの時間を作ることをオススメします。
関連記事:採用SNSの効果測定と数値分析/改善施策について解説
中小企業の採用特化のSNS運用代行ならワカッテ採用
- 自社だったらどういった運用が出来るの?
- 最近始めてみたんだけどあんまりうまくいっていない
- そもそも自社はSNS採用をやるべきなの?
- 他の会社に依頼しているけどセカンドオピニオンをしてほしい
SNS採用についての悩み/課題があるのであれば、まずは弊社にご相談下さい。1時間ほど無料相談が可能です。
採用TikTok/採用Instagram/採用公式LINEの運用代行を行っております。
無料相談の予約をしてくださった方には、以下の3つの特典を差し上げます。
- 採用SNSオススメの企画50選
- 採用SNS運用開始前の初期設計シート
- 貴社にオススメのSNS企画
ぜひ1度弊社にご相談ください。
関連記事:ワカッテ採用とは?中小企業の採用に特化したSNS運用代行について解説
まとめ
若手を採用するのであれば、インスタグラムでの採用活動が非常に有効です。
20代は就職活動中にInstagramで社名検索を行います。
その時に自社の情報が出ないことで、応募を逃してしまっているかもしれません。
ただ、採用SNSは運用にかなり手間がかかる採用手法でもあります。
自社では工数を確保できない。ノウハウがなくて運用出来ないという場合は、弊社ワカッテ採用に1度ご相談ください。
お会いできることを楽しみにしております。