- 採用のSNSを始めてみたけど、投稿するネタがない。
- 採用のSNSを始めてみたいけど、どんな投稿をするのかイメージが湧かない。
- 投稿してるけどいまいち反応がない。
若手の採用に効果的なSNS採用。他の会社が始めているので、自社でも取り入れてみようという企業が増えています。
ただ、実際どんな投稿をするのが良いのか、いまいちわからないという悩みを抱えているのではないでしょうか?
そこで今回は採用特化のSNS運用代行をしている私が、採用に効果的なSNSの投稿ネタについて解説していきます。
この記事を見れば、投稿ネタを考える際のポイントまで理解できるので、ぜひ最後までご覧ください。
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玉垣 侑也
楽天グループ株式会社を退職後、採用特化のSNS運用代行会社である株式会社kanaLを設立。中小企業の採用SNSの支援を行っている。
採用SNSの投稿ネタ企画を考える際に重要な5つの考え方
とにかくバズる投稿を作ればいいんでしょ?と勘違いしているSNS担当者はとても多いです。
ただ、採用に繋がる投稿ネタはバズる投稿とは、全く異なります。
そこで今回は採用SNSの投稿を作る上で、重要な考え方について紹介します。
先にすべて上げてしまうと以下の5つ。それぞれ詳しく解説していきます。
- 求職者の求めている情報を届けること
- 投稿で伝えたい情報を整理しておくこと
- 投稿の目的をしっかり定めておくこと
- バズるだけが全てではないことを知っておくこと
- SNSのトレンドを抑えておくこと
考え方①:求職者の求めている情報を届けること
SNSで発信するべき情報は、企業が発信したい情報だけではなく、求職者が知りたい情報です。
株式会社NoCompanyによる調査では、企業に対して求職者の求められている情報は以下のような結果になりました。
1日の仕事の流れや、社内の人間関係や雰囲気など、会社のリアルな部分を知りたいと考える傾向にあります。
考え方②:投稿で伝えたい情報を整理しておくこと
採用のSNSでは、伝えたい情報を事前に整理しておくことが重要です。
とりあえずたくさん投稿すれば、自社の魅力が伝わるわけではありません。採用のSNSでは、アカウント単位で伝えたい魅力を明確にする必要があります。
例えば、給料が高いことを伝えるのか、20代で成長できる環境があることを伝えるのか。伝えたい内容によって投稿内容は大きく変わってきます。
弊社のSNS運用代行時には、1~2時間のワークショップを開き、アカウントで伝えたい情報を明確に整理する時間を設けています。
SNSで伝えたい、企業の魅力・人の魅力・業界の魅力は事前に整理しておいて、投稿内で効果的に伝えるようにしましょう。
考え方③:投稿の目的をしっかり定めておくこと
3つ目のポイントは、「投稿の目的をはっきりさせること」です。
採用SNSには、いくつかの役割があります。
・「うちの会社をまったく知らない人」に知ってもらいたいのか。
・「求人サイトで見て気になった人」に、もっと興味を持ってもらいたいのか。
目的が違えば、SNSの使い方や投稿内容も変わってきます。
だからこそ、まずは「誰に向けて、何のために投稿するのか」を明確にすることが大切です。
考え方④:バズるだけが全てではないことを知っておくこと
4つ目は、バズるだけが全てではないことを知っておくことです。
採用SNSをするうえで、再生数やフォロワー数を気にする方はとても多いです。
フォロワー1万人くらいいたら目立つよね。と思うかもしれません。
ただ、採用SNSは企業にある人材を1年で3人~10人ほど採用出来れば成功です。
多くの人に興味を持ってもらえるような企画ではなく、採用ターゲットにしっかり刺さる企画を考えるのが重要です。
考え方⑤:SNSのトレンドを抑えておくこと
最後に重要なことはSNSのトレンドを抑えておくことです。
特にInstagramリールやTikTokのようなショート動画をメインとした運用では、トレンドの理解が非常に重要です。
SNSで流行っている形式で、自社の魅力発信に繋げることが採用のための重要なポイント。
例えば、SNS担当者は毎日採用SNSを30分~1時間ほど見るなど、SNSを見る時間を増やしましょう。
SNSが詳しい人間が社内にいない場合は、外注化を検討するのも1つの手です。
採用SNSアカウントの鉄板投稿ネタ企画5選
具体的にどんな投稿をすればいいの?と気になっている方も多いのではないでしょうか。
そこでここでは、すべての業界、すべての会社、すべてのSNSで使いやすい、採用SNSアカウントの鉄板投稿ネタを5つ紹介します。
先にすべて上げてしまうと以下の5つです。それぞれ詳しく解説していきます。
- 社員インタビュー企画
- 1日/1週間のスケジュール投稿
- オフィス紹介
- よくある質問への回答投稿
- 会社の紹介投稿
鉄板企画①:社員インタビュー企画
まず1つ目の鉄板企画は、社員インタビュー企画です。XでもInstagramでもYouTubeでもTikTokでも使いやすいネタ。
出演可能な社員の数だけ投稿を作成することが出来ます。
その際に注意するべきポイントは、ただインタビューをするだけではなく、アピールしたいポイントをしっかりと盛り込むこと。
上記のヤンマーホールディング株式会社では、人間関係の良さをしっかりとアピールできている動画になっています。
複数人のインタビューで同じポイントをアピールするようにすることで、この会社はこういう会社なんだと求職者に伝わるアカウントになります。
鉄板企画②:1日/1週間のスケジュール投稿
画像投稿でも動画投稿でも作りやすいのが、業務スケジュールの投稿です。
実際にどんな業務をするのか、求職者はリアルを知りたがる傾向にあります。
新入社員/中堅社員、部署ごとの働き方の違いを投稿することで、より会社のリアルを知ることが出来て入社に繋がりやすくなります。
鉄板企画③:オフィス紹介
3つ目の企画は、オフィス紹介投稿です。よりリアルな職場を知ってもらうことを目的とした企画。
複数のオフィスがある場合は、すべてのオフィスの投稿を行うのもありですね。
特に変わった福利厚生がある場合は、オフィスツアーで紹介してしまうのもオススメです。
社内でランチを行う場合は、実際のランチの様子を投稿内で紹介することで人間関係の良さもアピールできます。
鉄板企画④:よくある質問への回答投稿
4つ目の鉄板企画は、よくある質問に対する回答の投稿です。
例えば、面接の逆質問でよく聞かれる質問などに回答していくことで、求職者の知りたい情報を効果的に伝えることが出来ます。
他には、コメントで来た質問には積極的に回答することで、コメント数を増やして拡散力をUPさせる事にも繋がります。
ポジティブな質問だけではなく、ネガティブな質問にも回答することで採用後のギャップの軽減にも役立ちます。
鉄板企画⑤:会社の紹介投稿
最後の鉄板企画は会社紹介の企画です。会社の歴史や事業内容など1投稿でまとめましょう。
会社紹介自体に拡散力はないですが、例えばHPに張ったり、他の投稿を見てアカウントに来た人が1投稿でどんな会社か把握するために利用できます。
採用アカウントを運用するのであれば、会社紹介の投稿を一番目立つ位置に固定しておくことをオススメします。
採用TikTokやショート動画にオススメの鉄板投稿ネタ企画
次に採用TikTokやInstagramのリール機能のような、ショート動画にオススメの鉄板ネタ企画を紹介していきます。
ショート動画はトレンド(流行)の移り変わりが激しいですが、1年以上扱われている息の長い企画に絞ってまとめています。
先にすべて上げてしまうと以下の5つ。それぞれ詳しく解説していきます。
先にすべて上げてしまうと以下の5つです。それぞれ詳しく解説していきます。
- 採用する?しない?で求める人物像をアピール
- 人手がいなくて困っています!で応募をダイレクトに促進
- 右左どっち?動画で社員の人柄をアピール
- 失敗のエピソードトークで演者の人柄を伝える
- 「私たちの会社はちょっと変」と独自の文化を伝える
①採用する?しない?で求める人物像をアピール
1つ目の鉄板企画は「こんな人を採用する?しない?」です。
動画の構成は、3人ほど特徴的な人物を上げて採用出来るか出来ないかを紹介する形。
動画の目的としては、未経験でOKなことを伝えたり、採用ハードルが低いことを伝えることが多いです。
ただ、こういう人は採用しない!という部分も伝えることで、社風を効果的にアピールすることも可能。
応募にもつなげやすい企画なのでオススメです。
②人手がいなくて困っています!で応募をダイレクトに促進
「人手がいなくて困っています!」というダイレクトに応募を促す動画は、会社のPRをしても不自然じゃない動画構成としてよく利用されています。
普段見ている視聴者が応募するきっかけになるので、弊社の支援では月に1回ほどは応募促進動画を投稿するようにしています。
応募をダイレクトに伝える企画は他にもありますが、最もよく使われているのが「人手がいなくて困っています」という動画です。
③右左どっち?動画で社員の人柄をアピール
右左どっち?という動画ネタも採用SNSでよく使われる企画の1つです。
パーソナルな質問をすることで社員の人柄がわかりやすい動画になっています。
他にも、上記の動画のように業界についての話題で、業界に興味のある人を集めることも可能。
「残業多いが給料高い」or「残業無しで給料が低い」という風に報酬面での右左どっちをすることで、自社の魅力をアピールすることにも繋げることが出来ます。
④失敗のエピソードトークで演者の人柄を伝える
社員の失敗エピソードを取り上げるのも、需要のある企画。
失敗エピソード自体に興味を持ってみる人もいるので、再生数が伸びやすい企画の1つです。
失敗に寛容な社風を見せたいときにオススメで、新人の失敗エピソードを話してその後の周りの社員の手助けエピソードまで話せるととても良いです。
⑤「私たちの会社はちょっと変」と独自の文化を伝える
会社の魅力を伝える企画としては、「私の会社はちょっと変~」という入りだしの動画がよく使われます。
会社独自の文化や社員の人柄、福利厚生を伝えることができます。
職人であれば朝6時出勤など、業界では当たり前だけど世間一般では当たり前ではない部分を発信することもできます。
業界に興味がある人への認知拡大に効くSNS投稿ネタ
最後に会社の認知を広めたり、業界に興味がある人や経験者にも届きやすいSNS投稿の企画を紹介します。
特に中途の経験者採用を行っている会社では、取り入れてほしい企画です。
先にすべて紹介してしまうと以下の5つ。それぞれ詳しく解説していきます。
- ベテランと新入社員の違い
- 業界あるあるで経験者の共感を得る
- 昭和と令和の違いで業界の悪いイメージを払しょくする
- 業界で働くメリットを紹介することで良い面を伝える
- 業界独自の用語クイズを行うことで経験者の目を引く
①ベテランと新入社員の違い
ベテランと新入社員の違いという企画は、特に経験者を集めることに役に立ちます。
ベテランが、あ~確かにと思えるような違いを発信することで、アカウントへの興味を惹き応募に繋げる流れ。
ベテランと新入社員の違いは、かなりたくさんあると思うので、投稿ネタとしてはかなり優秀です。
②業界あるあるで経験者の共感を得る
あるあるネタも業界経験者や、業界に興味のある人に投稿を届けるための手段としてオススメです。
ありきたりなあるあるではなく、業界経験者しかわからないニッチなあるあるを発信することで、より多くの共感を生むことが出来ます。
ただ注意点なのは、あるあるネタばかり投稿していても、自社独自の強みが伝わらないので、自社の強みがわかる投稿を織り交ぜるのが重要です。
③昭和と令和の違いで業界の悪いイメージを払しょくする
特に業界に興味のある人に向けての動画として、昭和vs令和という企画が多く用いられます。
特にブルーカラーの業界など、昔の悪いイメージがついている業界で有効です。
昔はこうだったけど、今は改善されているので大丈夫だよというアピールのための投稿にもなります。
④業界で働くメリットを紹介することで良い面を伝える
4つ目はその業界で働くメリットを発信する動画です。
ダイレクトにその業界の魅力を伝えることが出来ます。
ただ、業界の魅力だけでなく、その中でも自社の魅力は~という形で、自社のことを話すことも重要。
あくまで採用は自社のPRになっていないと意味がないということは知っておきましょう。
⑤業界独自の用語クイズを行うことで共感を得る
業界独自の用語クイズを出題することで、業界経験者を集める企画もよく使われます。
特に建設業でよく使われる企画で、地域ごとの違いもありネタに尽きない企画となっています。
ただ注意点なのは、クイズばかり投稿していても、自社独自の強みが伝わらないので、自社の強みがわかる投稿を織り交ぜるのが重要という点です。
採用特化のSNS運用代行なら株式会社kanaLにご相談ください
- 自社だったらどういった企画が出来るの?
- 最近始めてみたんだけどあんまりうまくいっていない
- そもそも自社はSNS採用をやるべきなの?
- 他の会社に依頼しているけどセカンドオピニオンをしてほしい
SNS採用についての悩み/課題があるのであれば、まずは弊社にご相談下さい。1時間ほど無料相談が可能です。
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- 採用SNSオススメの企画50選
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まとめ
採用SNSの企画は、バズることを最優先とするのではなく、自社の魅力をアピールすることが重要です。
ただとはいっても、CMのように一方的に自社のPRをしても見られる動画にはなりません。
そこでSNSのトレンドに合わせて、間接的に自社のPRをしたり、業界のメリットを訴求したりします。
今回紹介した鉄板企画も組み合わせて、貴社独自の投稿企画を作成してみてください。
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