近年話題になっているTikTokでの若手採用。特に20代の採用に課題がある中小企業での利活用が進んでいます。
ただ、「なんか流行っているから」というだけでは、なかなか導入のハードルは高いですよね。
本当に効果が出るのか。効果が出るとしてもデメリットはないのか。検討するべき事項はたくさんあります。
そこで今回は採用特化のSNS運用代行で中小企業の支援をしている私が、TikTokを使った採用について解説していきます。
この記事を読めば、TikTokを活用した成功事例や、導入の際に注意するべきポイントを知ることが出来ます。
逆に効果の出ないTikTok運用についても踏み込んで解説しますので、TikTokを使った採用を検討している企業の方は、ぜひ参考にしてください。
TikTok採用の導入のメリット/デメリット
TikTok採用の実際の成功事例
TikTok採用で成果を出すためのコツと失敗事例
TikTok採用の具体的なコンテンツ作成方法

玉垣 侑也
楽天グループ株式会社を退職後、採用特化のSNS運用代行会社である株式会社kanaLを設立。中小企業の採用SNSの支援を行っている。
TikTok採用とは?実際のアカウント事例や特徴を解説
そもそもTikTok採用とは、どんなものなのか?まだイメージが湧いていないという人も多いはずです。
特に普段TikTokをあまり見ない。という方だと、企業の採用アカウントを見たことが無いかもしれません。
そこでまずは実際のアカウント事例や特徴を紹介していきます。
①実際のTikTok採用アカウントを紹介
まず、実際のアカウント事例を見た方がイメージが湧きやすいと思うので、2つほどアカウントを紹介いたします。
参考アカウント①:ファーストライン株式会社
参考アカウント②:医療法人徳洲会 古河総合病院
2019年から2022年あたりまでは、ダンスやドッキリ系動画など、ハイテンションの投稿が多かったです。
ただ、近年はどちらかというと企業の自然体を見せるような、インタビュー動画や1日のスケジュール動画など落ち着いた動画が増えています。
弊社の支援でも過激な動画ではなく、あくまでも企業の魅力を知ってもらうことを重視した投稿をメインとしております。
②TikTok採用アカウントとは縦型ショート動画を活用した採用施策
TikTok採用とは15秒から1分程度の短い動画をTikTokに投稿することで、求職者に企業の魅力や社風を効果的に伝える採用手法です。
TikTokは特に10代~20代の情報収集源の1つとなっており、20代の求職者に効果的にアプローチが出来る手段として、中小企業を中心に利用が拡大しています。
また、TikTokの独自の特長として、フォロワー数が少なくても多くのユーザーに届く性質があるため、ほかのSNSと比較しても成果が早めに見えやすい傾向にもあります。
正しい運用をすると、3か月~6か月ほどで効果を感じる企業が多いです。
TikTokを活用した採用の成功事例7選
「実際、TikTokを活用した採用って成果がでるの?」と疑問に思っているのではないでしょうか?
TikTokは10代/20代の求職者にアプローチするためには有効な手段です。
そこで今回は特に、中小規模の企業に絞って、TikTokでの採用事例を紹介していきます。
①【製造業】南開工業株式会社9か月で8名の採用
投稿動画URL:SNS採用を初めて9か月8名の採用に繋がっています。
アカウントURL:南開工業株式会社
従業員数410名規模の神奈川県に本社を置く南海工業株式会社は、運用9か月で8名の採用にいたりました。
もともと、採用サイトに2年間で800万円ほど払って、応募者が0人でしたが、TikTokを利用することで若手採用の成功を果たしました。
月に20本ペースでの投稿を続けることで、しっかりと成果を出せています。
②【運送業】生島興業TikTokから2名の採用
投稿URL:SNSから現在2名採用に繋がっています。
アカウントURL:有限会社生島興業
従業員数24人で香川県高松市の運送企業である有限会社生島興業は、2024年1月からTikTokを開始。52投稿を行い2名の採用に至っています。
社員インタビュー動画や、1日のスケジュール動画だけでなく、運送業あるあるの動画を投稿し視聴者を獲得。
社長自身が積極的に動画に出演することで、働きやすさを感じさせるアカウントになっています。
③【エンジニア】エイトビット株式会社TikTokからの応募多数
投稿URL:実際に投稿から応募や採用に繋がったケースはありますか?
アカウントURL:エイトビット株式会社
TikTokはエンジニアのようなホワイトカラー系企業の採用でも成果が出ています。
ITエンジニアを募集しているエイトビット株式会社では、TikTokからの応募を多数獲得。
トレンドに合った動画で、エンジニアに関することだけではなく、就活に関わることを投稿し求職者へのアプローチを行っています。
④【建設業】翔星建設株式会社1投稿で10名以上の応募
投稿URL:前回の投稿で10人以上から反響がありました
アカウントURL:翔星建設株式会社
奈良県奈良市に本社を置く翔星建設株式会社は、2016年設立の比較的新しい総合建設会社です。
2024年8月に投稿を開始し、従業員を募集している動画を出したところ10名以上の応募を獲得。
建設業あるあるで、職人さんにアプローチをすることで、採用活動を成功させています。
⑤【営業職】FANTAS technology株式会社4か月で20名の応募
投稿URL:TikTokを初めて4か月応募が20件ありました。
アカウントURL:FANTAS technology株式会社
東京に本社を置く従業員数133名の不動産会社である、FANTAS technology株式会社。
営業職の採用のためにTikTokを活用して、4か月で20名以上の応募を獲得。
企業名ではなく、人事担当者をメインにする運用で人事の目線での就活攻略を発信。
求職者のフォロワーを集めて自社の採用を促す運用で成功しています。
⑥【保育園】株式会社ハイフライヤーズが採用費用3000万円削減
アカウントURL:保育園キートス
千葉県で13の保育園を運営する株式会社ハイフライヤーズは、TikTokライブを活用して採用費を3000万円削減しました。
実際に働いている人の様子や、業務の日常を投稿していますが、メイン施策はTikTokライブでの質問回答会。
働く職員のリアルな姿を見せるために1日1時間のライブ配信を実行。
TikTokをきっかけに入社・入社予定の保育士は30人ほどになりました。
企業のリアルを見せることで、採用に成功する事例になっています。
参考記事:TikTokライブで採用費3,000万円を削減した保育園「コツは友だち目線のコミュニケーション」
⑥【新卒採用】三和交通が30名の新卒採用に成功し平均年齢は-10歳に
アカウントURL:三和交通株式会社
首都圏のタクシー会社である三和交通は、取締役がTikTokで踊る動画が大バズりし、社内の平均年齢は-10歳になりました。
2019年から動画投稿を開始して、おじさんが踊っている動画が好感触。
タクシー業界の古いイメージを払拭し採用を成功させています。
参考記事:取締役がTikTokで大暴れ? 採用活動で始めた動画が国内外で話題
⑦【中途経験者採用】株式会社レナトゥス 1年で300人以上の面接
アカウントURL:建設社長のあやか
横浜を本社に置く従業員数25名の電気工事会社である株式会社レナトゥスは、1年間の運用で300人以上の求職者からの応募を獲得しました。
看護師出身の社長が積極的に動画に出演。電気工事あるあるだけでなく、社員の人柄がわかる動画を投稿しています。
特に社長のキャラクターを生かした動画構成で、経験者の採用を実現しています。
参考記事:看護師から27歳で電気工事会社の社長になった理由。従業員25名も当初採用に苦戦。
TikTokで採用活動をする5つのメリット
なぜ今TikTok採用が注目されているのか、その理由は従来の採用手法にはない多くのメリットがあるためです。
今まで中心だった、求人サイトや求人広告と比較して、TikTok採用はどんなメリットがあるのかについて解説していきます。
先にすべて紹介してしまうと以下の5つ。それぞれ詳しく解説していきます。
- 若手の採用に効果が出やすい
- 企業の雰囲気を知りやすいので応募に繋がりやすい
- 拡散力が高いので企業の採用認知に効果的
- 中小企業でも大手との差別化を図りやすい
- 競合が少ないので費用対効果が高くなりやすい
①利用者が10~20代中心なので若手の採用に効果が出やすい
まず1つ目の理由は、利用者が10~20代中心なので、若手の採用に効果が出やすいという点です。
20代の企業を知るきっかけとしてTikTokの重要度が増しているというデータがあります。
20代の求職者にアンケートを取ったところ、TikTokで企業の動画を見たことがある割合は81%。
その中で、TikTokきっかけで企業に興味を持った割合は、80.2%という結果になりました。
参考:Z世代の就活生の80.2%が、「TikTok」がきっかけで企業に興味を持った経験あり そのうち66.2%は、実際にエントリーも
20代の求職者の行動として、TikTokが重要な情報収集源となっているため、対策をする企業が増えています。
②企業の雰囲気を知りやすいので応募に繋がりやすい
TikTokのショート動画は、企業の雰囲気を伝えるための最も手っ取り早い手段であると言えます。
動画は文字と比較して、5,000倍もの情報を伝えることができると言われています。
(参考:情報量は文字の5,000倍!? 動画の圧倒的な伝達力)
人生の重大な選択になる就職活動は、どうしても慎重に動く傾向にあります。
情報量の多い動画を利用していると有利になりやすいというメリットがあります。
③他のSNSと比較して拡散力が高いので企業の採用認知に効果的
数あるSNSの中でも、TikTok独自の特長として、フォロワー数が少なくても再生されやすいというアルゴリズムがあります。
他のSNSは運用初期、全く再生されず1年ほどは成果が出ない場合が多いです。
その一方でTikTokは初期から再生されるため、正しい運用をした場合3~6か月ほどで成果を感じることが多いです。
SNSは運用に工数がかかることもあり、短期で成果をだしやすいTikTokは社内の理解を得られやすいのがメリットです。
④中小企業でも大手との差別化を図りやすい
特にTikTokは中小企業でも差別化を図りやすいのがメリットの1つです。
求人サイトだとどうしても条件面での比較をされやすいので、大手企業に求職者が集まる傾向にあります。
ただ、TikTokを活用して企業独自の動画を定期的に発信をすることで、この企業だから働きたいと前向きに応募してくれる求職者を獲得できます。
なので、大手企業が活用するというよりは、TikTok採用は中小企業のための施策として活用されています。
⑤まだ競合が少ないので費用対効果が高くなりやすい
TikTok採用はまだ競合が少ないので、成果が出やすいというのもメリットです。
求人サイトはもうすでにほかの企業もハイレベルで対策しているため差がつきにくいという現状があります。
その一方TikTok採用は2022年ごろから徐々に流行りだした採用手法。
Instagram/Xと比較し、企業アカウントを運用している企業はまだまだ少ないです。
実際に企業向けのアンケート結果では、企業のTikTok活用は30%未満との結果になりました。
TikTok自体がまだまだ新しいSNSということもあり、今始めることで先行者利益を獲得することが出来ます。
TikTokで採用活動をする3つのデメリット
TikTok採用はもちろんメリットが大きい採用手法ですが、一方でいくつかのデメリットもあります。
TikTok採用を導入する前に、しっかりとデメリットについても把握しておくのが重要です。
先に紹介するとTikTok採用のデメリットは以下の3つ。それぞれ詳しく解説していきます。
- 攻めた企画をすると炎上する可能性がある
- 運用にはかなり手間がかかる
- ノウハウがないと全く効果が出ない場合がある
①攻めた企画をすると炎上する可能性がある
TikTok採用の導入の際に、最も気にされるのが炎上リスク。実際TikTokをきっかけに炎上した企業も中にはあります。
特にTikTokについてあまり知見がない企業が運用することで、炎上に繋がるケースがあります。
例えば、新卒採用の若手を動画内で躍らせるのは炎上する可能性が高いでしょう。
弊社が採用TikTokを運用する場合は、かならず複数人でのチェック体制やコメントパトロールによる炎上リスクの回避を行っております。
若手に全部丸投げしようとするのではなく、複数人でチェックできる環境を整えるのがオススメです。
②運用にはかなり手間がかかる
2つ目は運用にはかなり手間がかかるという点です。
TikTokのような動画SNSは、企画だけでなく、撮影/編集作業が出てきます。
採用TikTokアカウントの運用では最低月8本投稿程は確保したいので、SNS担当者の工数としては大体月60時間前後を確保する必要があります。
現実問題、60時間の確保が難しいという場合は、弊社のようなSNS運用代行会社に依頼することで、月の工数を5時間未満に削減することが可能。
SNS担当者を用意できないという場合は、弊社に相談していただけると企画/撮影/編集/分析まで一気通貫で運用可能です。
③ノウハウがないと全く効果が出ない場合がある
採用TikTokは正しい運用を行うことで、比較的短期で成果が出ることが多いです。
しかし、ノウハウがないと全く効果が出ないということも多々あります。
動画編集の学習期間として1~2か月ほど(150〜250時間)。TikTokノウハウの習得には6か月ほどかかることが多いです。
TikTokを内製化したいという企業様は多いですが、学習期間に時間を取られて断念する場合も少なくありません。
将来的な内製化を検討している場合でも、初めの6か月ほどはSNS運用代行会社に依頼してスタートを切るという選択をオススメします。
弊社は採用特化のSNS運用代行会社ですが、将来的な内製化を前提とした運用代行も可能です。まずはお気軽に資料請求からしてみてください。
TikTok採用はどんな企業だと効果が出やすい?
TikTok採用で効果が出やすい企業と、出にくい企業というのはどうしても出てきます。
採用特化のSNS運用代行を行っていて感じた、効果の出やすい企業と出にくい企業の違いを解説していきます。
先にすべて紹介してしまうと以下の3つの違いです。それぞれ詳しく解説していきます。
- 30代管理職の採用よりも20代の未経験採用に効果がでる
- 大企業よりも中小企業の採用に効果がでる
- ホワイトカラー職よりもブルーカラー職の採用に効果がでる
①30代管理職の採用よりも20代の未経験採用に効果がでる
TikTok採用でのメインターゲットは20代の未経験者層の採用です。
もちろん経験者採用にも効果の出やすい運用方法はあります。
ただ、30代後半のハイクラス管理職を採用したい場合は、TikTok採用には向いていないでしょう。
逆に経験年数を問わない、20代の未経験社員の採用であれば効果が出やすいです。
②大企業よりも中小企業の採用に効果がでる
TikTok採用は大企業のための施策というよりも、中小企業のための施策になります。
というのも大企業であれば、特に会社イメージを強く重視して無難な企画しかできなくなります。
中小企業であれば、ある程度柔軟に企画を検討できるという強みがあるので、成果が出やすいということになります。
TikTok採用は中小企業のための採用手法であると考えておいてください。
③ホワイトカラー職よりもブルーカラー職の採用に効果がでる
TikTok採用ではホワイトカラー職よりもブルーカラー職の採用に効果が出る傾向にあります。
- ホワイトカラー:医師/弁護士/プログラマーなどなど
- ブルーカラー:建設業、製造業、運輸業、清掃業などなど
ただ、ホワイトカラーの中でも営業職だったり、B2B企業だったり、特徴のある会社だったりする場合は、効果が出やすい可能性もあります。
そのため自社運用の場合、効果が出やすいのかそれとも辞めといたほうが良いのか、1度弊社に相談してみてください。
TikTokの採用動画でバズらせるための5つのコツ
特にTikTokを始めたての企業が抱える問題は、意外と再生されないなというギャップです。
たしかにTikTokは初期でも再生されやすいSNSではありますが、ちゃんと再生されるにはコツがあります。
今回はTikTokの採用動画でバズらせるための5つのコツを紹介します。
先にすべて上げてしまうと以下の5つです。それぞれ詳しく解説していきます。
- トレンドに沿った動画構成にする
- 一般人は知らない業界裏話を投稿する
- 冒頭のインパクトをつける
- 視聴者のコメントに回答しコミュニケーションを図る
- 高クオリティな動画編集を行う
コツ①:トレンドに沿った動画構成にする
投稿URL:ゴミ収集でのやめておけ3選
まず、1つ目のコツはトレンドに沿った動画構成にするという点です。
上記の「今日はお前らに~」という冒頭の動画は、2024年初旬あたりに流行り投稿が増え続けました。
TikTokは特にトレンドの変化が激しいSNS。だいたい3か月サイクルくらいで流行る動画が変わってきます。
そのため、毎日TikTokを見て、今流行っている動画の感覚を身につけることが重要。
最低毎日1時間ほどTikTokを視聴する習慣のある人を、SNS担当者として任命するのがベストです。
コツ②:一般人は知らない業界裏話を投稿する
投稿URL:建設業界で稼げる業種
2つ目のコツは、一般人は知らない業界裏話を投稿してみる事です。
業界あるある動画は経験者にも届きやすく、一方未経験者層にも興味を持ってもらいやすいのでバズりやすい動画になります。
業界人しか知らないような話を、社内で集めて投稿にしてみるのがオススメです。
コツ③:冒頭3秒のインパクトをつける
投稿URL:最高月収を教えてください
TikTokは冒頭3秒(0.5秒ともいわれている)で見るか見ないかを判断されます。
なので、冒頭に最もインパクトのある部分を持ってくるのがコツの3つ目。
例えば上記の動画だと、「110万円!手取りで!?」というインパクトのある部分を冒頭にもってきています。
特に知見のない企業のTikTok運用で多いのは、本題に入るまで余計な話をしてしまうような投稿。
冒頭のインパクトを重視して動画を作成しましょう。
コツ④:視聴者のコメントに回答しコミュニケーションを図る
投稿URL:月収25万は低すぎというコメントに反論します。
TikTokはコメント数もバズる要因の1つとなっています。そのため、動画のコメントは積極的にネタにするのが重要。
特におすすめなのが、自社にとって耳の痛いコメントをしっかりと投稿ネタにして回答するという誠実さです。
もちろん給料が低い、残業が多いなど、ネガティブな意見は無視したくなります。
ただ、それこそが求職者の本当に知りたい情報であり、バズりやすい動画にもなります。
コツ⑤:高クオリティな動画編集を行う
投稿URL:こんな人採用する?しない?
やはりTikTokで重要なのは、動画編集のクオリティです。
間を詰めたジェットカットや細かな場面切り替え、フルテロップなど。
無加工でそのまま動画投稿をしても採用には繋がりません。
ただ動画編集の習得には、150~250時間ほどの学習時間が必要と言われております。
弊社ではショート動画専門の動画編集者を多数抱えていますので、動画編集だけでも依頼したいという相談も受け付けております。
まずは1度無料相談にお申し込みください。運用の悩みやこれからTikTok採用を導入したい場合でも大歓迎です。
採用TikTokでオススメな投稿例3選
じゃあ実際にどんな動画を作ればいいの?と気になっている方も多いと思います。
もちろん、業界や企業によって伝えるべきことが違うので、一概には言えません。
ただ、どの会社でも使いやすいTikTokの企画を3つほど紹介します。ぜひ、この企画を試してみてください。
①社内のインタビュー動画で社員について紹介
投稿URL:翔星建設の社員インタビュー
まず1つ目は社員インタビュー動画です。
社内の人間がどんな人なのか、ショート動画でわかりやすく見せることが出来ます。
特にインタビュー内容には工夫が必要で、人柄がわかるだけでなく、なぜ入社したのか等、会社の魅力が伝わるような質問内容を用意することがコツ。
事前に質問内容をインタビュー社員に伝えておくことで、スムーズに撮影が可能です。
②人手がいなくて困っています!で応募をダイレクトに促進
投稿URL:人手が足りずに困っています。助けてください。
応募を直接促進するような動画もオススメ。
投稿内でしっかりと応募をしてくださいと周知することで、応募のきっかけになります。
弊社が運用する際は必ず、月1回程度は応募促進の動画を出しています。
もちろん普段の動画で興味のある動画を投稿することは前提ですが、しっかりと募集周知をすることが重要です。
③1日のスケジュール動画で仕事内容について紹介
投稿URL:2t車1日のスケジュール
1日のスケジュール動画も鉄板企画の1つです。
自分が働いた後の姿をイメージしやすく、応募検討に入りやすいのが特徴。
複数部署あるのであれば、部署ごとの1日のスケジュール動画も上げるといいですね。
ただ、今回紹介したのは全業界・全企業共通の投稿企画です。
実際の運用の場合は、各業界/各企業に沿った動画企画をする必要があります。
もしどんな企画が出来るか知りたいという人は、ぜひ弊社の無料相談会に参加してみてください。
1万以上の採用TikTok動画データベースから、いくつか貴社に合った投稿企画を提案させていただきます。
TikTok採用を成功させるための5つの手順
今までバズりやすい動画の作り方や、オススメの企画を紹介してきました。
ただ1つ注意点なのが、バズれば採用に繋がる、オススメ企画をそのまますれば採用に繋がるというわけではないという点です。
自社が採用したいターゲットに対して、自社の強みを打ち出す企画をすることで採用に繋がります。
今回は、TikTokでの採用を成功させるための5つのステップについて解説していきます。
先にすべて紹介してしまうと以下の5STEP。それぞれ詳しく解説していきます。
- STEP1:どんな人をTikTokで採用したいのかを決める
- STEP2:TikTokで何を伝えたいかを洗い出す
- STEP3:TikTokでどんな投稿をすればいいのか決める
- STEP4:動画撮影と編集を行い投稿する
- STEP5:成果が出るまで改善を行い運用し続ける
STEP1:どんな人をTikTokで採用したいのかを決める

まず初めにするべきことは、どんな人をTikTokで採用したいのかを決めることです。
1人の人間を思い浮かべて、SNSから採用したい理想像を考える作業です。
ターゲットを絞るというと、成果がでなくなるんじゃないかと思う方もいらっしゃいます。
ただ、広いターゲットだと誰にも刺さらない投稿になってしまうので、結局誰も採用できないことに繋がりかねません。
まずは1人の採用ターゲットを作成し、1人に刺さる投稿を作成する準備をすることが重要です。
STEP2:TikTokで何を伝えたいかを洗い出す
2つ目はTikTokで伝えたいことを洗い出す作業です。
「自社の強み/演者(社員)の強み/払拭すべき業界の弱み」最低限この3点は押さえておいてください。
自分の会社の強みはわからないという方も多いですが、強みのない会社はありません。
弊社運用の場合は、開始時に1~2時間ほどのワークショップを開催し、打ち出す強みや採用ターゲットを決定します。
周りの社員になんで入社を決めたのかなどヒアリングすることで、自社の強みは明確になります。
STEP3:TikTokでどんな投稿をすればいいのか決める
採用ターゲット/伝えたい情報の2点を決めた後に、やっと企画/台本の作成を行います。
企画に関しては、他社の成功事例(すでに伸びている動画)を分析して作成を行います。
台本に関しては、伝えたい情報を効果的に伝える方法を検討します。
弊社の場合は、企画に関しては1万本以上の採用TikTok動画のデータベースをもとに、会社に合った企画を作成。
台本に関しては、インタビュー等を挟みながら作成をしております。
トレンド性の高さや、視聴者の需要をもとに再生されつつ自社PRに繋がる企画/台本を作成しましょう。
STEP4:動画撮影と編集を行い投稿する
次にSTEP3で決定した、企画/台本をもとに動画撮影と編集を行いましょう。
機材/動画編集に関しては、弊社の場合以下を利用しております。
※現場によって変わることがあります。
マイク:RODE Wireless PRO (71,500円)
カメラ:スマホ4K撮影
ジンバル:スマートジンバル Osmo Mobile SE(13,860円)
三脚:Velbon小型トラベル三脚(29,700円)
動画編集:Premiere PRO(月額:3,280円)
特に動画編集に関しては、必ず行ってください。基本的には話している言葉のテロップが全てつけるのがオススメです。
投稿本数に関しては最低限月8本ほどの投稿を行ってください。
STEP5:成果が出るまで改善を行い運用し続ける
最後に重要なことは、成果が出るまで改善を行い運用し続けることです。
投稿した動画は必ず数値分析を行い、月に1度のペースでどの動画が伸びたのか等、一度分析する時間を作ってください。
それをもとに来月の企画や台本の検討を行いましょう。
弊社が分析の際に見ている項目/検討事項は以下の通りです。
- 動画の視聴回数
- エンゲージメント率(いいね/保存/コメント等)
- 視聴維持率/視聴完了率
- プロフィール遷移率
- フォロー数の推移
- 反応の良かった投稿と悪かった投稿の違い検討
- 現状の課題と次月のアクションプラン
採用TikTokは正しい運用をすると、3~6か月ほどで成果が見えることは多いです。
ただ、どうしても継続的な改善が必要になる採用施策。完全自社運用の場合、1年ほど根気強く改善していくことが前提になります。
毎月の投稿改善、3か月~6か月に1度の戦略改善を行いましょう。
TikTok採用で成果が出ない場合によくある失敗の原因
TikTok採用は導入すれば絶対に成果がでる!という採用手法ではありません。
実際、流行ってるからやってみたけど、思ったよりも成果が出ない。という企業もあります。
そういった企業の相談に乗ってアカウントを見たところ、よくある失敗の原因が3つほどに分けられることがわかりました。
先にすべて紹介してしまうと以下の3つ。それぞれ詳しく解説していきます。
- バズ狙いのみで自社のPRを全く行わない
- 自社の押し出す強みを明確にしないまま投稿する
- 動画編集ノウハウがないまま自社運用を行う
失敗事例①:バズ狙いのみで自社のPRを全く行わない
最も多い失敗事例は、バズ狙いの投稿のみでPRが全くないアカウントです。実はTikTok運用代行会社が運用するアカウントでも、よくある失敗の1つ。
投稿がバズれば、多くの人に見られて知名度が上がる。のは間違っていません。
ただ、採用というのは人生を左右する大きな決断です。企業の名前を知っているのと、応募するのには大きな差があります。
業界のあるあるネタだけで再生数を稼いでも採用には繋がりません。動画内で間接的に自然なPRを心がけましょう。
失敗事例②:自社の押し出す強みを明確にしないまま投稿する
次に多い失敗は、自社の押し出す強みを明確にしないまま投稿を開始する点です。
TikTokでは確かに、CMのような広告色の強い動画は嫌われる傾向にあります。
ただ、だからと言って、旅行動画やファッションチェック動画など、何のアピールにもならない動画ばかり上げていると採用には繋がりません。
例えば社長との距離が近いのが強みなのであれば、新入社員が社長に意見をするような動画を出すことで、間接的なアピールをすることが出来ます。
失敗事例③:動画編集ノウハウがないまま自社運用を行う
とりあえず軽い気持ちで始めた企業に多いのが、動画編集ノウハウがないまま自社運用を行うという点です。
基本的に動画編集はスキルのいる作業です。TikTokは動画編集なしでは伸びません。
弊社として伝えているのは、自社運用する場合でも動画編集は外注したほうがいいという点。
ショート動画の編集であれば、フリーランスへの依頼で安い場合1つの動画2,000円ほどで発注が可能。
(※法人企業に依頼する場合、1本1.5万円~3万円ほどが相場)
特に動画編集のノウハウがない場合は、動画編集だけでも外注することを検討してみてください。
採用特化のTikTok運用代行なら株式会社kanaLにご相談ください
- 自社だったらどういった運用が出来るの?
- 最近始めてみたんだけどあんまりうまくいっていない
- そもそも自社はTikTok採用をやるべきなの?
- 他の会社に依頼しているけどセカンドオピニオンをしてほしい
TikTok採用についての悩み/課題があるのであれば、まずは弊社にご相談下さい。1時間ほど無料相談が可能です。
弊社オリジナルの1万以上の採用TikTok動画のデータベースをもとに、貴社の悩みや課題を解決させていただきます。
無料相談の予約をしてくださった方には、以下の3つの特典を差し上げます。
- 採用SNSオススメの企画50選
- 採用TikTok運用開始前の初期設計シート
- 貴社にオススメのSNS企画
ぜひ1度弊社にご相談ください。
まとめ
TikTok採用は、10代~20代の若手採用に非常に効果的な施策の1つです。
中小企業で採用サイトに掲載しても全く効果がないという企業でも、企業独自の強みを伝えやすいのがメリット。
他のSNSと比べても3~6か月の短期間で成果を感じやすいのも、社内の理解を得られるために重要なポイントです。
ただ、一方で運用工数がかかったり、トレンドを把握している運用担当者が必要なのも事実。
自社で運用出来そうかも含めて1度検討してみてください。
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