採用SNSのショート動画撮影での注意点と必要機材について徹底解説

  • 採用SNSをすることになって初めての撮影
  • とりあえず1回自分でやってみろと言われて撮影もすることになった
  • カメラマンの経験もないのにうまくできるか不安

若手採用に効果があると、近年取り入れる企業が急増しているのが採用SNS

その中でもショート動画を投稿できる、TikTokやInstagramは拡散性が高く母集団形成に役立つと言われています。

ただ、採用担当者は撮影の知識はもちろん、SNSの知識もないことがほとんど。

そこで今回は、中小企業の採用に特化したSNS運用代行事業をしている私が、採用SNSのショート動画撮影での注意点と必要機材について徹底解説いたします。

素人でも上手に撮影できるコツについても解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。

関連記事:採用ショート動画とは?投稿例から作り方まで徹底解説

この記事を書いた人

玉垣 侑也

株式会社kanaL 代表取締役

楽天グループ株式会社を退職後、採用特化のSNS運用代行会社である株式会社kanaLを設立。中小企業の採用SNSの支援を行っている。

玉垣侑也の詳細情報はこちら

目次

採用ショート動画の撮影に必要な機材を解説

まず、初めての撮影でどんな機材が必要なのかわからない、という方向けに購入するべき機材について解説していきます。

結論から言うと、最低限必要なのはスマホと三脚、発展するとピンマイクとライト、より幅を広げたいならジンバルという形です。

重要度順に並べると以下の通り。それぞれ詳しく解説していきます。

  • カメラ:スマホカメラでOK(重要度:★★★)
  • 三脚:スマホを取り付けるアタッチメントも必要(重要度:★★★)
  • ピンマイク:可能であれば1万円前後のものを購入(重要度:★★☆)
  • ライト:撮影場所の自由度が上がる(重要度:★★☆)
  • ジンバル:企画や撮影の自由度が上がる(重要度★☆☆)
  • 小物類:あったら便利なもの(重要度★☆☆)

①カメラ:スマホカメラでOK(重要度:★★★)

まず絶対に必要なのがカメラです。ただしすごくいいカメラは必要ありません。

採用のショート動画に関してはスマホでの閲覧が基本。スマホカメラで十分な画質とクオリティが確保できます

専門の機材が欲しいという人は、Osmo Pocket 3のような持ち運びに便利でブレずに撮影できる機材がオススメ。

採用のショート動画撮影で一眼レフのようなゴツい機材を購入する必要はありません。

②三脚:スマホを取り付けるアタッチメントも必要(重要度:★★★)

2つ目に必要なのは三脚です。基本的に必須だと思っておいてください。

やはりショート動画でも手振れはかなり気になります。閲覧数にも影響があります。

2,000円前後でスマホ用アタッチメント付属のかなり安定する三脚もAmazonで販売されているので、三脚は必ず購入をしておきましょう。

参考:Negolasのスマホ用三脚

③ピンマイク:可能であれば1万円前後のものを購入(重要度:★★☆)

3つ目はピンマイクです。なくても撮影自体は出来ますが、音質は意外とわかります。

電車内でショート動画をイヤホンをつけながら聞くということも増えていますので、できれば購入しておくのが無難でしょう。

ただピンマイクは安いものを購入すると、逆に音割れがひどくなることもあります。

1万円前後のワイヤレスピンマイクを購入しておくのがオススメ。

参考:ワイヤレスピンマイクのおすすめ人気ランキング【2025年】

④ライト:撮影場所の自由度が上がる(重要度:★★☆)

4つ目は撮影用ライトです。こちらもピンマイク同様必須ではありません。

ただ、ライトがあると少し暗い場所でも撮影が出来るので、撮影場所の自由度は上がります。

他にも、ライトがあると肌がきれいに見えて、印象も上がりますので購入しておくことをオススメします。

参考:NiceVeedi撮影用ライト

⑤ジンバル:企画や撮影の自由度が上がる(重要度★☆☆)

5つ目はジンバルです。カメラを手持ちでブレなくする機材になります。

三脚と違い、カメラワークを自在に使えるようになるので、撮影の自由度はかなり上がります。

ただ、そもそも採用ショート動画で激しいカメラワークをすることがほとんどないので、弊社でもほぼ使うことが無い機材になります。

撮影に慣れてきて凝った動画にチャレンジしたいという場合は、購入してみてもいいでしょう。

参考:DJI スマートジンバル Osmo Mobile 

⑥小物類:あったら便利なもの(重要度★☆☆)

6つ目があったら便利なものとして、小物類をまとめました。

基本的に出演者への配慮のための道具が多いです。

ただ、出演者に気持ちよく出てもらうというのは非常に重要なので当日でも用意しておくといいでしょう。

  • バインダー:台本や撮影工程表の印刷
  • 鏡/くし:特に女性の出演者がいる場合は必須
  • タオル:暑い中撮影する場合、汗を拭く用のタオル
  • 飲み物:少しでも演者を気遣う意識を見せるだけでも撮影の質が変わります

機材に関しては全てすぐに用意する必要はないので、三脚を購入してさっと始めるのがオススメ。

重要なのは、サッと始めて徐々に分析と改善を行っていくことです。

関連記事:採用SNSの効果測定と数値分析/改善施策について解説

採用ショート動画撮影の必要な前準備

採用ショート動画撮影は、比較的小規模な撮影になりますが、それでも必要な前準備はあります。

もちろん初めから完璧にする必要はないですが、弊社が実際に行っている前準備をもとに必要な準備を紹介していきます。

先にすべて紹介してしまうと以下の3つ。それぞれ詳しく解説していきます。

  • 企画と台本(構成)と出演者は事前に決めておく
  • 撮影ラフ/絵コンテを作成しておく
  • 香盤表(当日のタイムスケジュール)を作成しておく

①企画と台本(構成)と出演者は事前に決めておく

まず、必ず企画と出演者は事前に決めておきましょう

当日になって行き当たりばったりに撮影をすると動画の品質も下がります。

さらに台本も場合によっては作成する必要があります。

ただ、台本を決めすぎると当日棒読みになってしまう恐れがあるので、ある程度構成のみを決めてアドリブ要素を入れることもあります。

台本に関しては、企画と出演者の性質(アドリブが得意か)などで決めるといいでしょう。

関連記事:【ネタ切れ解消】採用SNSアカウントの投稿内容の企画例を15個紹介

②撮影ラフ/絵コンテを作成しておく

次に簡単な撮影イメージというのも作っておくと便利です。絵コンテと言われたりもします。

撮影の際に慌てずに済むので、当日社員の貴重な時間を最大限活用する場合は、事前に作成しておいた方がいいでしょう。

出演してくれる社員の方は、基本別業務もあるので出来るだけスムーズに撮影できるように心がけなければいけませんん

③香盤表(当日のタイムスケジュール)を作成しておく

3つ目は香盤表と呼ばれる、当日のタイムスケジュールを作成しておくという点です。

採用ショート動画撮影では出演者全員がずっと撮影できるというわけではありません。

効率よく撮影するために、何時から何時までは誰が出演するのかスケジュールを組む必要があります。

採用ショート動画は大掛かりな撮影になることはほとんどありませんが、効率よく撮影するために作成しておきましょう。

理想であれば、1本の撮影に20分ほど確保して余裕をもってスケジュールを組んでおくことをオススメします。

採用ショート動画撮影の当日に注意するべきポイント

次に採用ショート動画撮影の当日に注意するべきポイントについて解説していきます

初めての撮影、担当者はかなりドキドキすると思いますが、撮影は準備が8割です。

後は実行するだけなので、注意するべきポイントは3つだけ。

先にすべて紹介してしまうと以下の3つ。それぞれ詳しく解説していきます。

  • 余裕をもって機材準備の時間を作っておく
  • 台本は暗記せず自然体を意識する
  • 出演者への配慮を行う

注意点①:余裕をもって機材準備の時間を作っておく

まず1つ目の注意点は、余裕をもって機材準備の時間を作っておくということです。

初めての撮影の場合、1時間ほど準備の時間を確保しておいてもいいと思います。

基本出演者が入るときには機材準備ではなく、撮影準備が出来ている状態にしておきましょう。

  • カメラと三脚のセット
  • ライトのセット
  • 音声のテスト
  • 撮影場所の確認

注意点②:台本は暗記せず自然体を意識する

2つ目は、台本は暗記せず自然体を意識するということです。台本は絶対に暗記しないでください。と弊社では伝えております。

採用ショート動画の目的はリアルな会社の雰囲気を伝えることです。

台本をそのまま読んでしまうと、どうしても言わされている感が出てきてしまいます。

特に年配の方はカメラの前で話すということに慣れていないことも多いので、出来るだけ撮影に余裕をもって自然体で読めるまで撮影しましょう。

注意点③:出演者への配慮を行う

3つ目は最も重要なことですが、出演者への配慮を行うという点です。

採用ショート動画ではたいていの場合、社員が出演者でプロではありません。

だからこそ、気分によって動画の質がかなり変わってしまいます。

少しの気遣いや雑談でのコミュニケーションなど、緊張をほぐして気持ちよく動画に出てもらうことを意識しましょう。

採用ショート動画撮影で上手に撮影するコツ

次に採用のショート動画の撮影で上手に撮影するコツについて解説していきます。

採用ショート動画を撮影する方は、たいていの場合プロではありません。

もちろん撮影テクニックはたくさんあり、プロとアマとでは技術が全然違います。

ただ、採用ショート動画ではここさえ押さえておけば、最低限良い撮影が出来るというコツがあります。

先にすべて上げてしまうと以下の3つ。それぞれ詳しく解説していきます。

  • スマホの補助線機能を使って傾けずに撮る
  • 4K撮影で少し離れた画角で撮影しておく
  • 複数台のカメラで撮影できると安心

コツ①:スマホの補助線機能を使って傾けずに撮る

まず1つ目のコツは、スマホの補助線機能を使って傾けずに撮ることです。

自社運用をしている企業のSNS投稿を見ると、「傾いている、、、!」と思うことが多々あります。

傾いていると、かなり素人感が出てしまうのと、もちろん動画のクオリティにも影響が出てしまいます。

スマホには補助線機能がついているものもあるので、傾けずに撮影することを意識してみてください。

関連記事:スマホのカメラで「写真に写らない補助線」を表示する方法

コツ②:4K撮影で少し離れた画角で撮影しておく

2つ目のコツは、4K撮影で少し離れた画角で撮影することです。

4Kとは高画質の撮影方法で、あとあと編集する際にズームなどで画角や構図を調整しやすくなります

近づきすぎて撮影したものは、後から編集でどうすることもできません。

4K撮影で離れて取ると、後から調整がきくのでやってみてください。

関連記事:iPhoneで超高画質な4K動画を撮る方法

コツ③:複数台のカメラで撮影できると安心

3つ目は、複数台のカメラで撮影することです。古典的な方法ですが、数を打てばどれかが当たります。

後から見ると変な角度で撮影していたということは、撮影に慣れていない人ではよくあることです。

そのため、複数台のカメラを設置して、複数の画角で撮影するのも有効

複数台カメラを設置すると、編集の際に画角の切り替えもできるので飽きない動画構成にすることもできます。

採用ショート動画の撮影を外注する際の費用

せっかく5時間かけて撮影したのに、微妙な動画が出来上がったらどうしよう。と不安になってきた人もいるかもしれません。

僕の意見としては、まず初めはプロに任せて、これだったら自分でも出来そうだと思ったタイミングで自社運用をすることをオススメしています。

ただ、考えなければいけないのは、外注した際の予算感ですよね。

そこで今回は採用ショート動画の撮影を外注する際の費用感について解説していきます。

先にすべて上げると以下の通り。それぞれ詳しく解説していきます。

  • 撮影のみを外注する場合は半日3万円~+交通費
  • 動画編集まで任せる場合は1本5,000円~+撮影費
  • 企画・台本作成など前工程から任せる場合は1本3万円~

①撮影のみを外注する場合は半日3万円~+交通費

まず撮影のみを外注する場合は、半日(4時間)3万円~+交通費ほどの料金帯になります。

4時間あればSNS投稿用の動画では、大体8本の撮影が出来るというイメージです。

もっと凝った場面切り替えが多い動画を作ると、1日撮影になり5万円+交通費くらいの料金感になります。

②動画編集まで任せる場合は1本5,000円~+撮影費

動画編集まで任せる場合は、1本5,000円~+撮影費になります。

採用SNS用のショート動画の場合は、比較的編集が簡素な場合が多いので、この料金で可能です。

ただ、ショート動画のPVのような場合は、より編集が複雑なので、1本3万円~の価格帯になります。

関連記事:SNS採用とは?成功事例やメリットデメリットを徹底解説

③企画・台本作成など前工程から任せる場合は1本3万円~

企画や台本作成、絵コンテ、香盤表(スケジュール表)などの前工程から任せる場合は、すべて込みで大体1本3万円~という場合が多いです。

弊社が依頼を受ける場合は、SNS運用代行という形で、根本の採用SNS戦略の立案から承っております。

関連記事:採用SNS運用の始め方を6STEPで解説~戦略立案から実行まで~

自社にSNSに詳しい方がいないという場合は、採用に特化したSNS運用代行に依頼することをオススメします。

採用SNSの運用代行なら株式会社kanaLにご相談ください

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  • 最近始めてみたんだけどあんまりうまくいっていない
  • そもそも自社はSNS採用をやるべきなの?
  • 他の会社に依頼しているけどセカンドオピニオンをしてほしい

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ぜひ1度弊社にご相談ください。

まとめ

採用ショート動画は、前工程の準備が8割です。

撮影当日だけではなく、前段階での打ち合わせを重視して採用ショート動画を撮影しましょう。

さらに出演者がプロではなく、社員になることが多いです。

しっかりと出演者を尊重する姿勢を見せることが、採用ショート動画撮影の重要なポイント。

この記事を参考にぜひ採用ショート動画に挑戦してみてください。

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